17年ぶりのイタリア 2018年1月その72019年07月07日 16:29

 イタリアの緑のハートと呼ばれるウンブリア州のペルージャ近郊に農場はある。以前は、今の農場の他にもいくつかの土地があったらしいが、メインの農場の経営がうまく行かずに、売却してしまったという。
 それでも、160ヘクタールの農場が残っていて、そのうち60ヘクタールが農地として耕作されており、100ヘクタールは森となっている。
 訪れたのが冬だったこともあり、農地には緑はなく、森も静かなものだった。秋に訪れるときのこ狩りができたりするのだが、、、
 でも、冬のいいところは、暖炉に火を入れることができること。
 農場には、農業部門とアグリツーリズモ部門があって、農業部門の中心は、農場の名前の由来ともなっているTorre(塔)の近くに新たに建設した農産物を貯蔵しておく倉庫の一角が事務所になっていて、そこに置かれている。塔自体は、下部の一部を改修修復して、友人の住居となっているが、まだ修復途中だった。
 友人が書いた本によると、この塔は、かつてベネディクト派の修道院として使われていたらしい。
 アグリツーリズモ部門の中心はチェレットと呼ばれる昔の農家を修復した建物に置かれている。二階建てのかなり大きな建物の下部は、かつては馬小屋として使われていたそうだが、全面的に改修して今は食堂となっている。もう30年近く前になるはずだが、この建物を改修しているときにも訪れたことがあり、床のタイル張りなどを手伝った記憶がある。
 その食堂の真ん中に、大きな暖炉があり、冬場はそこにマキを積み上げて火をつけ、暖を取る。
 もちろん各部屋には、テレモシフォーネと呼ばれるお湯を循環する暖房装置がついているのだが、広い食堂はなかなか温まらないし、それに火を見ること自体が楽しみでもある。
 僕が訪れた時期は、クリスマスも新年も終わったあとで、アグリツーリズモにはお客さんはいなかった。
 それが幸いしたというわけでもないのだが、イタリアの友人たちが、その農場で歓迎パーティーを開いてくれた。泊りがけでローマから来てくれた友人たちも多かった。
 中には、30年ぶりで会う友人たちもいて、お互いに歳を重ね、みんないいおじさんおばさんになっていたが、実に暖かく迎えてくれた。
 そのときに撮った集合写真が、後に新たな再会のきっかけとなるのだが、それはまた後で。

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