高畑勲展を見てきた。 ― 2019年08月17日 08:32
先日、東京国立近代美術館で開催されている、高畑勲展を見てきた。
今年の春には、神田明神で開催されていた、鈴木敏夫とジブリ展も見たのだけれど、それと比べると、英語の解説が付いていたのだ印象的だった。
とは言っても、太陽の王子ホルスの制作過程なので交わされた手書きの資料とかは日本語だけだ。
ジブリ作品は、海外でも人気があり、この展覧会にも多くの外国人が見に来ていたが、細かいところまでの理解は難しいかもしれない。
日本人でも、手書きの資料を丁寧に全部読むことは、無理なのだから。
しかし、それらの手書き資料が、本当に面白かった。太陽の王子ホルスの制作過程に於いて、宮崎駿は、主人公の名前をヒルダ=シータ、ホルス=パズーにしたらどうか、とか、ヒルダが胸に下げているペンダントを飛行石とする案などを提案していて、天空の城ラピュタの原型が、既に宮崎駿の頭の中に在ったことがわかる。
また、ホルスの中の村の設定案のスケッチなどを見ると、もののけ姫の村の原型とも思われるものがあるし、人間と動物との関係の論争などのメモもあり、既にもののけ姫の中で描かれている自然と人間の関係の元が在ったりする。
現在の朝ドラの「なつぞら」にも描かれていた主人公の女の子のキャラクター設定のモデルとなった絵も在ったりする。朝ドラの主人公奥原なつのモデルとなった奥山玲子が描いたいくつものスケッチと決定稿となった小田部羊一の絵が並んでいる。実際朝ドラで使われたキャラクターの絵も、小田部の手によるものだという。
新海誠監督の「天気の子」公開直前に、テレビでアニメーションの制作に当たって、観客の感情の動きを推測したグラフを作っていると語っていて、そこまで考えて作っているんだと感心しだのだが、この展覧会で、既にホルスを制作するときに、テンションチャートが作られていることを知った。
高畑勲と宮崎駿が東映動画で、労働組合活動をやっていたことはよく知られていると思うが、ホルスの制作過程においても、制作作業をどのように民主的に行うことができるかと議論している。
アニメーションの制作現場はとかくブラックだと言われているが、当時のアニメーターたちは、高い志を持って、労働のあり方についてまで議論しているのは、とても興味深かった。
展覧会全体のほぼ半分ほどが太陽の王子ホルスの制作に関する資料に当てられているが、内容を見るとそれも納得できる。
細かい手書きの資料やラフスケッチなどをじっくりと見るのはちょっと忍耐がいるけれど、その価値はある展覧会だった。
今年の春には、神田明神で開催されていた、鈴木敏夫とジブリ展も見たのだけれど、それと比べると、英語の解説が付いていたのだ印象的だった。
とは言っても、太陽の王子ホルスの制作過程なので交わされた手書きの資料とかは日本語だけだ。
ジブリ作品は、海外でも人気があり、この展覧会にも多くの外国人が見に来ていたが、細かいところまでの理解は難しいかもしれない。
日本人でも、手書きの資料を丁寧に全部読むことは、無理なのだから。
しかし、それらの手書き資料が、本当に面白かった。太陽の王子ホルスの制作過程に於いて、宮崎駿は、主人公の名前をヒルダ=シータ、ホルス=パズーにしたらどうか、とか、ヒルダが胸に下げているペンダントを飛行石とする案などを提案していて、天空の城ラピュタの原型が、既に宮崎駿の頭の中に在ったことがわかる。
また、ホルスの中の村の設定案のスケッチなどを見ると、もののけ姫の村の原型とも思われるものがあるし、人間と動物との関係の論争などのメモもあり、既にもののけ姫の中で描かれている自然と人間の関係の元が在ったりする。
現在の朝ドラの「なつぞら」にも描かれていた主人公の女の子のキャラクター設定のモデルとなった絵も在ったりする。朝ドラの主人公奥原なつのモデルとなった奥山玲子が描いたいくつものスケッチと決定稿となった小田部羊一の絵が並んでいる。実際朝ドラで使われたキャラクターの絵も、小田部の手によるものだという。
新海誠監督の「天気の子」公開直前に、テレビでアニメーションの制作に当たって、観客の感情の動きを推測したグラフを作っていると語っていて、そこまで考えて作っているんだと感心しだのだが、この展覧会で、既にホルスを制作するときに、テンションチャートが作られていることを知った。
高畑勲と宮崎駿が東映動画で、労働組合活動をやっていたことはよく知られていると思うが、ホルスの制作過程においても、制作作業をどのように民主的に行うことができるかと議論している。
アニメーションの制作現場はとかくブラックだと言われているが、当時のアニメーターたちは、高い志を持って、労働のあり方についてまで議論しているのは、とても興味深かった。
展覧会全体のほぼ半分ほどが太陽の王子ホルスの制作に関する資料に当てられているが、内容を見るとそれも納得できる。
細かい手書きの資料やラフスケッチなどをじっくりと見るのはちょっと忍耐がいるけれど、その価値はある展覧会だった。
最近のコメント