メキシコとイタリアのタバコ事情2020年03月08日 15:07

世間では、喫煙者は減りつつあると思うが、僕は未だにやめられない。
最もアル中で、タバコをやめられないのは、その税収に頼っている国家であるって話をしていた人がいたが、確かにそうかもしれない。僕も酒とタバコで相当の税金を払っていることになる。
39年前にメキシコに行ったときには、すでにタバコを吸っていた。
当時、ゲレロ州の山の中に行った時、マリファナが多く自生しているので有名な所だったので、世話になっていた家のおじさんに、マリファナは吸わないのか聞いたことがあった。
その答えは、ワシはこれがあるからいらないとタバコを示した。タバコとマリファナじゃ全然違うんじゃないかと思って、試しにそのタバコを吸わせてもらったことがある。
タバコと言って、近くで栽培したタバコの葉を乾燥させたものが、マーケットで売られていて、それを買って自分で手巻きにした、自家製葉巻のようなものだった。
もちろん、フィルターなんてものはない、タバコそのものである。
当時の僕は、メキシコでも一番安いファロスという両切りの紙巻たばこを吸っていて、それも結構強いものだったので、どうせ大したことないだろうと思って、そのお手製の葉巻を一服させてもらったのだが、いやー驚いた。一口吸っただけで、一気に肺の奥まで入り込み、頭がクラクラするほど強いタバコだった。これなら、マリファナはいらないなと納得した記憶がある。
今回メキシコを訪れた時も、その懐かしいファロスを探したのだが、すでに販売されていなかった。
グーグルで画像検索したら、いっぱい出てきたので、載せておく。
セロファンもかかっていない紙のパッケージで、当時、メキシコから日本へ帰ってきたときには、税関で怪しいものじゃないのかと疑われた。
今回、メキシコで吸ってみたが、Deligadosという両切りタバコで、メキシコでもやはり、パッケージにはタバコが健康に悪いってことが書かれていた。

delgado

喫煙は、失明の危険があります。と書かれている。
タバコ吸いの僕を見て、友人がプレゼントしてくれたのがSabuesoというタバコで

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日本語の意味は、猟犬となる。
天然たばこ、オーガニックタバコとパッケージにあり

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その下にやはり健康に害がある旨の記載があるのだが

sabueso03
良く読んでみて笑ってしまった。
タバコを消費することは健康に害があります
喫煙は、地球にとっては良いでしょう。
人類を殺すのだから!
と書かれていた。
ただ、メキシコシティとか、トルーカは標高が高いこともあってか、喫煙者はそれほど多くないように見受けられた。単なる僕の印象だが、日本よりも喫煙者の割合は少ないみたいだ。

一方、イタリアでは、MSというタバコをよく吸っていた。Monopolio di Stato を略してMS 国家独占の意味だ。日本もかつては専売公社だったので、同じようなことなのだろう。口の悪いイタリア人は、MSは Morte Sicuroの略だと言っていた。日本語にすると死は確実ってことになる。

ms
このパッケージにも、喫煙は失明の危険性を増しますと書かれている。
日本では、喫煙と失明の関係について語られることはあまりないように思うのだが、イタリアでもメキシコでそうパッケージに書いてあったので、きっと根拠があることなのだろう。
僕の親しいイタリアの友人は、ベジタリアンだったりヴィーガンだったりするので、タバコを吸う人はあまりいない。そんな中で喫煙する友人たちが盛んに勧めてくれたのは、手巻きタバコだった。
うちの一人は、植物学を勉強した人で、一時期イタリアのフィリップモリスに勤めてとかで、紙巻きたばこがいかに多くの農薬などを使って作られているのかを目の当たりにしたので、より汚染の少ない手巻きタバコが良いと言っていた。
中でも、アメリカンスピリットとプエブロが良いというので、僕もプエブロを買って吸っていた。

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以前も手巻きタバコを吸っていたことがあるのだが、年とともに手の脂がなくなってきたせいか、以前よりも巻くのが下手になっていた。
プエブロのパッケージにもやはり健康に害があることが記載されている。
上は、喫煙者の子供は喫煙者になる可能性が高いです。
下は、喫煙は、インポになるリスクがあります。
と書かれている。
メキシコ比べるとイタリアでは結構喫煙者が多い印象を受けた。
僕もそろそろ禁煙しないといけないなぁーとは思っている。
以前勤めていた老人ホームで、お年寄りの男性から「タバコはやめたほうが良いよ。僕も80になってやめたんだけれど、調子が良い」と言われて、まだ希望はあると思ったのだった。