17年ぶりのイタリア 2018年1月 その32019年06月13日 20:54

 久しぶりのローマで最初にお世話になったのは、コロッセオから徒歩3分ほどの元ホストマザーの家だった。

 僕が世話になっていた35年前は、ホストファミリーの家はローマの高級住宅街であるパリオリ地区にあった。元々は、ホストファザーの母親が住んでいた家で、彼女が他界したあと、改装したもので、壁を取り払い、大きく取ったリビングには、グランドピアノが置いてあった。

 離婚後、その家は売りに出され、離婚前から夫婦で始めていたウンブリア州の農場経営の赤字補填に使われ、残りは資産分与したらしい。元ホストマザーは、そのお金で、一人娘と暮らすには充分な広さのある現在の家を買い、更にローマ大学が近くにあり、学生が多く住んでいるサン・ロレンツィオ地区に賃貸用のアパートを購入したという。

 というわけで、その家に住み始めてから、かれこれ12〜13年ほどだというが、ローマ観光の中心と言ってもいいコロッセオ周辺は、以前と比べて大きく様変わりして、住民たちの多くが家を売り、B&B(ベッド&ブレックファースト)が作られているという。

 実際、家の窓から見える向かいの建物は、B&Bに改装されていて、多くの外国人観光客が出入りしていた。

 もっとびっくりしたのは、近くにカルフール・エクスプレスという24時間営業のコンビニができていたことだ。カルフールは、フランス資本の大手小売業で、2000年に日本に進出したこともあるが、業績が振るわず撤退したことがある。

 僕の知っていたイタリアとは、土曜日日曜日は、ほとんど店が閉まっていて、夜遅くに買い物(タバコとかビールとか)をしようと思うと、バールを探すしかないというのが当たり前だったので、24時間営業のコンビニの存在には、本当にびっくりしたし、イタリア社会が大きく変化していることを実感する出来事だった。


(つづく)

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