トルーカへ2019年11月11日 16:00

メキシコシティの空港まで迎えに来てくれたのは、この前も書いたように、39年前に僕がホームステイしていた家族の息子で、当時はまだ17歳くらいだった。それがすっかりおじさんになっていて、髪の毛もほぼない。二人の子どもたちを育て上げて、今は夫婦二人暮らしになっていた。
その彼の車で、以前のホームステイ先のある街、トルーカに向かった。
トルーカは、メキシコ州の州都で、標高が2667メートルもある。メキシコシティの標高が2240メートルだから、それよりも更に高い。
以前、僕がいた頃は、メキシコシティからトルーカまで、車でおよそ1時間半から2時間はかかっていたと覚えているのだが、現在は高速道路が出来て、40分から50分で行けるという。ただし、メキシコシティ近くとトルーカ近くでは、ラッシュ時の渋滞がかなりあるそうなので、空いていればってことらしい。走っている車も、かつての記憶と比べると、格段にキレイな車がほとんどだった。
都市部近郊には、イタリアでもそうだったのだが、巨大ショッピングセンターがいくつも建設されていた。中でも、メキシコシティからトルーカに向かう時に通る、サンタフェ地区にあるショッピングモールは、メキシコで一番大きなものだそうだ。後日、連れて行ってもらったのだが、とにかく広かった。
渋滞にはまりながらも、あまり遅くならずにトルーカに到着したのだが、あまりの様変わりに記憶の中の町並みは見当たらない。まずは、ホストマザーに会いに行ったのだが、家の近くに来てやっとおぼろげな記憶の中の風景に出会うことが出来た。
ホストマザーは、90歳という年齢にもかかわらず、とても元気で、僕のことをよく覚えていてくれた。懐かしさと再会の喜びで、大感動。
この後も、度々ご飯を食べに立ち寄ることになるのだが、毎日、料理をしているとのことだった。
39年前の当時のメキシコの平均寿命は、60歳ぐらいだったように記憶している。ちょっとネットで調べたらこんなサイトがあった。
https://ecodb.net/country/MX/life_expectancy.html
こっちは日本との比較
https://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WB&d=LE00IN&c1=MX&c2=JP
現在のメキシコの平均寿命と比べても、長寿と言えそうだ。
そんなホストマザーの楽しみは、テレノヴェラと言われるテレビドラマで、台所にあるテレビの前に座って、毎日熱心に見ていた。
トルコのテレビ局が制作したものをスペイン語に吹き替えたドラマで、メキシコでも人気があるらしい。
メキシコは基本的にカトリックの国で、トルコはイスラム教の国という認識なのだが、テレビドラマで描かれる男女の恋愛や家族間の確執などは、宗教や言葉が変わっても、どうやら普遍的なものらしい。かつて日本のテレビドラマ「おしん」がアジアの国々大ヒットしたっていうけれど、トルコのテレビドラマがメキシコで人気があるっていうのは、初めて知った。

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