国立死人博物館2020年02月12日 20:28


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プエブラの次は、アグアスカリエンテスに行った。プエブラは、フォルクスワーゲンメキシコの大きな工場があり、ドイツ人も多く住んでいると聞いた。
一方、アグアスカリエンテスには、日産メキシコの工場があり、多くの日本人が住んでいるという。
もっとも、僕は、知人のメキシコ人と一緒に過ごしたので、アグアスカリエンテスで、日本人に合うことはなかった。
アグアスカリエンテスで、驚いたのは、国立死人博物館なるものがあったことだ。上の写真は、その博物館の正面で、上にスペイン語でMuseo Nacional de la mueteとある。
入り口には、巨大な頭蓋骨のオブジェがあった。

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中に入ると、歯にまつわる様々なものが展示してあった。
例えば、日本でも有名なメキシコの画家フリーダ・カロの亡くなった時の写真。

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あるいは、メキシコ革命の英雄、サパタの死亡した時の写真。

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なんていいうのもあった。
また、メキシコでは、カタリーナと呼ばれる女性の骸骨のイメージがとても有名なのだが、それも数多く飾ってあった。

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カタリーナは、アグアスカリエンテス出身の風刺画作家である、ポサーダが作り出したもので、当時のメキシコの政治批判を風刺画に託して描いた際に、生み出されたという。
日本語版のwikipediaにも彼のページがあったが、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%BB%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9A%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%82%B5%E3%83%80

カタリーナについて記載がない。
スペイン語版のwikipediaにはCatarinaの記載があった、
https://es.wikipedia.org/wiki/Jos%C3%A9_Guadalupe_Posada
いずれにしても、国立の死をテーマにした博物館があるってことは驚きだった。
展示をみながら、改めて、人は皆死ぬわけだし、死を扱った博物館があっても、それはそれで当たり前なのかもしれないと変に納得した。