ゲレロへ2020年02月17日 20:48

せっかく久しぶりにメキシコに来たのだから、南の方にも行ってみたいと思っていた。
しかし、オアハカ州やチアパス州などは、主要都市ならともかく、ちょっと山に入るとかなり治安が悪いと友人に言われた。彼によると、ナルコスと呼ばれる麻薬の製造販売する犯罪組織が山間部に生産基地を持っており、様々なグループ間の抗争などがあり、非常に危険だという。
たしかに、僕が滞在中にも、メキシコ南部・北部を問わず、そういった抗争事件が毎日のように報道されていた。
今やメキシコは、ラテンアメリカの中でも、一二を競う危険な国と言われているらしい。
個人的には、38年前に行ったゲレロ州の山の中にある小さな村を再訪したいと思っていたのだが、諦めざるを得なかった。
幸いなことに、友人の学生自体からの友達が、ゲレロ州のアカプルコ近郊の小さな町の出身で、彼の実家に招待してくれることになり、どうにかゲレロ州の海に行くことができた。
トルーカとアカプルコの間は直線距離にしておよそ400キロあり、車で行くと5〜6時間かかる。
以前、長距離バスで旅していた頃に比べると、道もとても良く整備されていて、車で走りながら、時の流れを肌で感じた。
途中見た景色で、奇異に写ったのが、こんな風景だった。

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最初は、木々の中になんで電信柱が立っているのだろうと思ったのが、よく見るとサボテンだった。
サボテンというと砂漠っていうイメージがあるのだが、緑の木々の中にサボテンが生えているのが、とても奇異に見えたのだ。
メキシコは、10月に入ると乾季となり、普通だと周りの木々は、茶色くなっているのだが、気候変動の影響なのか、僕が行ったときは10月でも雨がかなり降っていた。その影響で、林の中にサボテンが生えているという奇妙な光景になっているのだと友人も言っていた。

ゲレロ州に入り、海岸が近づいてくると、植生が大きく変わる。

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椰子の木が生い茂り、緑が濃くなってくる。気温も上昇し、トルーカでは10度以下だった気温が30度近くになってくる。同じ国の中に、1年中四季があるのがメキシコだ。空の色が全く違っている。

早朝にトルーカを出て、お昼すぎには、目的地について、早速海岸へでかけた。
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友人の学生自体の友達一家とその子どもたちの彼女、彼氏も一緒だったので、高校生・大学生の若者たちは、別行動となり、年寄りたちは、砂浜の広がる海岸へと繰り出し、波と戯れた。

地元の漁師さんが、牡蠣を採ってきたところに出くわし、早速注文。

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初めて、メキシコに来たときには、牡蠣を食べると肝炎にかかるかもしれないから、絶対に食べるなと日本で言われていたので、じっと我慢していたのだが、ベラクルスに行った時に、どうしても我慢ができなくて、食べてしまった記憶がある。
ベラクルスは、メキシコでも有名な牡蠣の産地で、新婚旅行には、ベラクルスに行って、牡蠣を食べて、精をつけるのが良いと言われていた。
今回は、そんな記憶がちょこっと頭をよぎったのだが、採れたての新鮮な牡蠣を堪能させてもらった。
その他にも、いろいろと魚介類を食べた。

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タコのマリネやエビのフライなどが山盛りに盛られたひと皿は、流石に食べきれなかった。

翌日は、小さな湾にある漁港に行き、桟橋から飛び込んだり、ロープに捕まりプカプカしたりして過ごした。

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水がとても綺麗で、岩場を見ると、ウニがたくさんいた。

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メキシコではウニは食べないらしく、もったいない感じだ。昨年の春に、友人一家が日本に来た時に、築地の場外に連れて行って、ウニを食べさせたのだが、みんな最初は恐る恐る食べていたのを思い出した。

ゲレロ州の海で二日間を過ごし、トルーカへと帰った。メキシコを移動する時に、いつも思うのが、自然の雄大さと空の広さだ。
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空が3次元であることを実感する。雲が何層にも重なり、それぞれが別々の方向へと移動していく景色を見ていると、こんな立体的な空を見ていたら、宇宙の動きを肌で感じて、アステカカレンダーとかをメキシコ先住民たちの作ったのは、当然の帰結なんだろうなーと思えてくるのだった。

メキシコのエコ度は?2020年02月23日 21:30

39年前に初めてメキシコに行った頃、僕は日本では、公害反対運動や原発反対運動に関わっていた。
そんな訳で、当時、メキシコ唯一の原発であるラグーナ・ヴェルデ原発建設現場にも行ってみたことがある。現地のメキシコ人たちに聞いたら、多くの日本人が働いているから、話をすれば入れてくれるかもと言われて、建設現場の入口前まで行ったのだが、ちょうど週末に当たり、多くの日本人たちが、アメリカナンバーの高級車に乗って、出てくるところは見たのだけれど、中には入れなかった。
日本人技術者たちに話を聞いたら、1週間缶詰状態で働いているので、週末は遊びに出かけるから、案内するのは無理と言われたように記憶している。
現在の状況は、英語版のwikipediaのLaguna Verde Nuclear Power Stationeあった。
メキシコ南部のグアテマラとの国境地帯とかを旅行した時も、とても水の綺麗な湖があったりしたのだが、その湖岸では、地元の人たちが、合税洗剤で洗濯をしていて、消えない泡が湖面を漂っているのを見たりもした。
だから、今回も、なんとなく、メキシコのエコ意識ってどんなのだろうと、気にはなっていた。
町中で見かけてそうなのかと思ったのがこれ

pet

ラテンアメリカで、ペットボトルのリサイクルを一番やっているのがメキシコだと書かれている。
また、買い物をした時にもらういわゆるレジ袋にもこんなだった。

bolsa

生分解性袋と書かれている。
確かに、友人のお連れ合いと、買い物に行った際も、だいたいいつもいわゆるエコバッグを持っていて、プラスチック製の袋は、極力使わないようにしていた。
メキシコ国立文化人類学博物館にった時には、博物館のあるチャプルテペック公園には、分別ゴミのゴミ箱が設置されていた。

basura
もっとも、友人たちによると誰も分別してゴミを捨てる人はいないとのことだった。
一方で、タバコに対する法律は、かなりしっかり守られているようで、メキシコではレストランなどの屋内での喫煙は禁止されているとのことで、町中にある、タコスなどを売っているような小さな商店でも、店頭には手書きでこのようなメッセージが書かれていた。
tabaco
入店前には、あなたのタバコないしはタバコに類するもは、消してください。と書いてある。
ゴミの分別はわからないけれど、少なくともタバコに関しては、厳密に守られていた。
その他面白かったのは、こんな製品が売られていたことだ。
desinfectante
野菜のための消毒液で、ある意味、化学肥料とかではなく、動物の糞とかが、肥料に使われているからなのかも、と思ったりした。
これは、環境問題とは関係ないのだが、もう一つ面白いと思ったのは、多くの公共施設やショッピングモールなどに掲げられていたのがこれ。

que hacer
こんな時、どうする。
地震の時
火災の時
とケースを分けて、それぞれ取るべき行動が書かれていた。
地震と火災を分けて、きちんとした注意喚起を促すっていうのは、理にかなっていると思った。